後付けサンルームが減ってきているわけ|家貴族
後付けサンルームが減ってきているわけ
サンルームは家の外に付いているガラス張りの部屋のことで、天候に左右されずに洗濯物を屋外に干すことが出来ることもあり、
サンルームは人気で後付けリフォームをする方も増えてきておりましたが、近年後付けサンルームのリフォーム、新築を含めて減ってきています。
どうして減ってきているのか、今日は後付けサンルームについてみていきます。
▸▸後付けサンルームのメリット
後付けサンルームのメリットは、家を建ててからも簡単に後から設置できることです。
ユニットで販売されているので大きな工事をせずにサンルームをつくることができます。
サンルームの中は風が通るような作りになっていますし、いろんな角度から陽の光が入るようになっているので
天候を気にすることなく、気持ちよく洗濯物を干すことができます。
最近はUVカット仕様で熱もできるだけ抑えられるように作られています。
また小さいお子様の遊び場やペットの遊び場、開放的なリラックス空間として使用されることもあります。
▸▸後付けサンルームのデメリット
それは、あくまでも家の外にある部屋なので、夏はかなり暑く冬は寒いということです。
UVカットや熱線吸収材を使用しても断熱材や気密性がないので太陽の熱や温度などの自然環境の影響は受けてしまいます。
春や秋の丁度いい気候の時期はいいのですが、それ以外の時期は部屋として使うのはなかなか難しいかと思います。
▸▸実際後付けサンルームはどうなの?
最近後付けサンルームを付けるケースが減ってきた要因としてはサンルームを後で取付けるということは家に固定することになります。
そうなると取付けの為に外壁に穴を開けなくてはなりません。
きちんと施工すれば最初のうちは問題はありませんが、長い目でみるといかがでしょう。
その穴を開けた部分が劣化して放置した場合、雨水が壁に染み込んできてしまうこともあるんですね。
このようなリスクを考えると、後付けでサンルームを作るのではなくて、家の一部のリフォームや
増築してサンルームを作るという方がオススメです。
それでもコストの面も合わせて後付けサンルームを希望される方は、サンルームを後付けする前に
住宅を建築した業者に保証に影響がないかを確認しておくことをオススメしておきます。
また長期優良住宅に関しては、保証がきくか否かの判断が厳しいので注意が必要です。
そして、サンルームを後付けで設置すると建物変更登記が必要になってきます。
さらに住宅の床面積が増えた分、固定資産税の対象にもなります。
こうした手間や金銭面も踏まえて検討しましょう。
また、洗濯物は南側の陽の光が当たる場所に干すという印象が強いのですが
実は洗濯物を乾かすのに日光はそれほど必要ではないのです。
適度な風と湿度を除去することが出来れば洗濯物は問題なく乾いて衣服にも優しいのです。
そう考えると、南の日当たりの良い場所に後付けサンルームを設置する理由はかなり少なくなり
洗濯機置場や家事動線に近い場所に室内干しスペースを作ったり、乾燥機を取り付ける方が家事は楽になりますよね。
最後に、後付けサンルームは以外と費用がかかります。
本体以外にもサンルームを支える基礎を作ったり取付けの費用を考えるとそれなりに金額はかかります。
洗濯物を干せるようにするだけなら、お庭やテラスに大きな屋根を付けるだけでも代用できますし
その方が庭でのスペースを快適に過ごせて室内干しスペース以外にも利用する機会は増えるかと思います。
もちろん新築や増築で断熱材をしっかり入れた快適なサンルームを作るのは全く問題ありません。
お洒落にサンルームをつくっているかたも多くいらっしゃいますしね。
しっかり作ったサンルームに比べて後付けサンルームはどうしても暑さや寒さで使用頻度は限られてしまいます。
この点を踏まえて他の方法で検討した上で実際に後付けサンルームを採用するかどうかを決める事が大事です。