住宅ローン控除を受けているときに転勤になってもばれないって本当?
2023/10/062023/11/16
転勤を控えたサラリーマンの皆さんにとっては、住宅ローン控除を受けている場合、転勤先でそのまま受けられるか気になりますよね。
この記事では、住宅ローン控除の適用要件や、転勤しても住宅ローン控除を受けていることが知られないのかについて解説します。
住宅ローン控除の適用要件
住宅ローン控除を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。
・居住要件
住宅の取得等の日から6ヶ月以内に居住し、適用を受ける年の12月31日において居住していることが必要です。
・返済期間
住宅ローンの返済期間は10年以上であること。
・所得金額
その年の合計所得金額が3000万円以下であること。
・床面積
床面積が50平方メートル以上で、床面積の1/2以上が居住用であること。
・譲渡特例
居住年の前後2年間、居住用財産の譲渡特例の適用を受けていないこと。
特に転勤の場合に気をつけるべき要件は、「適用を受ける年の12月31日において居住していること」です。
転勤してもばれないって本当?
郵便物が届かない
金融機関からの重要な郵便物が住宅ローンの契約者に届かないことは、大きな問題となります。
例えば、契約書類の控え、借入明細、住宅ローン控除を受けるための年末残高証明書など、これらの文書は契約者の住所に定期的に送られます。
もし、契約者が契約書に記載されている住所に実際に住んでいない場合、これらの郵便物は届かず、金融機関に返送されることになります。
このような状況が続くと、金融機関は契約者がその住所に住んでいないと判断する可能性が高まります。
住民票の場所が違う
住民票は、我々の居住地を公的に証明するものです。
したがって、住民票と実際に住んでいる住所が異なると、それが原因で住宅ローン控除の事実がばれる可能性があります。
特に、住民票の変更手続きを怠ると、法的な問題が生じることも考えられます。
住民基本台帳法によれば、虚偽の報告は罰金の対象となります。
さらに、住民票の情報と実際の居住地が異なる場合、住民税の特別徴収によってもばれるリスクがあります。
特別徴収とは、毎月の給与から住民税を天引きして、雇用主から市区町村に直接納税する仕組みのことを指します。
この際、住民票の情報と異なる住所を雇用主に報告していると、税金の計算に齟齬が生じ、その事実がばれる可能性が高まります。
まとめ
転勤を控えたサラリーマンの皆さん、住宅ローン控除を受け続けるための要件や、周りに知られてしまう可能性を理解し、適切な対応を心がけましょう。
住宅ローン控除は大きなメリットですが、正確な情報提供と適切な手続きが必要です。
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