相続による不動産共有とは?トラブルを防ぐ方法もご紹介します!
2024/05/092024/06/21
不動産を相続することになった家族や相続人は、一見すると財産を手に入れたように見えますが、実際にはさまざまなリスクや問題に直面することにもなり得ます。
特に、共有名義という形で不動産を相続した場合、その管理や処分に関して複雑な問題が生じる可能性が高いです。
この記事では、相続による不動産の共有名義に伴うリスクと、それらを避けるための具体的な方法について解説します。
目次
共有名義の不動産とは?相続が生む複雑さ
共有名義の不動産とは、1つの不動産を複数の相続人が所有する状態を指します。
このとき、各相続人には特定の持分割合があり、これが共有持分と呼ばれます。
例えば、配偶者と子どもたちが相続する場合、法定相続分に基づき持分割合が決定されます。
共有名義の基本概念
共有名義では、すべての相続人が不動産に対して持分を有します。
しかし、この共有状態が続くと、不動産の効率的な利用や処分が困難になることがあります。
例えば、共有名義の不動産を放置すると、管理が疎かになりがちで、固定資産税のようなコストが発生し続けます。
また、相続人間で意見が分かれ、遺産分割が進まない場合があります。
共有名義の不動産を相続した後は、遺産分割を早期に行い、「とりあえず共有」の状態を避けることが重要です。
話し合いで合意に至らない場合は、家庭裁判所での調停や、弁護士に相談することも1つの手段です。
共有名義の不動産は放置せず、早期に処分や扱い方の方向性を決めるようにしましょう。
不動産相続でトラブルを防ぐ具体的手法
共有名義の不動産相続で生じるトラブルを防ぐためには、事前に適切な予防策を講じることが重要です。
3つのトラブルを防ぐ方法を見ていきましょう。
1:遺言書の作成
遺言書を通じて、不動産の扱いを明確にできます。
これにより、相続発生後のトラブルを未然に防ぐことが可能です。
相続することになった方は、亡くなられた方が不動産について何か遺言を残していないか、確認しましょう。
2:生前贈与の活用
共有持分を生前に贈与することで、相続時の共有名義を回避できます。
ただし、贈与税の問題があるため、専門家のアドバイスを受けることが望ましいです。
3:家族信託の利用
家族信託を利用することで、不動産の管理や将来の承継をスムーズに行えます。
各手法にはメリットとデメリットがありますので、専門家に相談しながら最適な方法を選ぶことが重要です。
まとめ
相続による不動産の共有名義は、多くのリスクを孕んでいます。
しかし、遺言書の作成・生前贈与・家族信託など、事前に適切な手法を用いることで、リスクを大幅に減らせます。
不動産を相続する場合は、早期に遺産分割を行うか、専門家に相談して、自身と家族のための最良の策を講じましょう。
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