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契約不適合責任と瑕疵担保責任との違いって?契約不適合責任で認められている権利とは

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契約不適合責任と瑕疵担保責任との違いって?契約不適合責任で認められている権利とは

契約不適合責任と瑕疵担保責任との違いって?契約不適合責任で認められている権利とは

2024/07/052024/07/05

目次

    不動産の購入を考えている方にとって、契約書の内容を正確に理解することは非常に重要です。
    特に、契約不適合責任に関する知識は、不動産取引におけるトラブルを未然に防ぐために欠かせません。

    そこで、今回の記事では、契約不適合責任の基本知識から、瑕疵担保責任との違い、さらに買主に認められている権利について、ご紹介します。

    契約不適合責任と瑕疵担保責任との違いって?

    契約不適合責任とは、簡単に言えば、売主が売買契約で約束した商品やサービスに欠陥があった場合に、売主に対して問われる責任のことを指します。
    ここでは、契約不適合責任の概要と瑕疵担保責任との違いを解説します。

    1:概要と発生条件

    契約不適合責任は、2020年4月の民法改正によって導入された制度で、従来の瑕疵担保責任に代わるものです。
    これにより、目的物の欠陥が「隠れた瑕疵」に限られず、売主が知っているかどうかに関わらず、契約内容と異なる場合には売主に責任を追及できます。

    例えば、引渡された建物に雨漏りが見つかった場合や、土地に土壌汚染が見つかった場合などが該当します。

    2:瑕疵担保責任との違い

    契約不適合責任は、旧来の瑕疵担保責任とはいくつかの点で異なります。
    最大の違いは、契約不適合の範囲が広がったことと、買主の救済手段が増えたことです。

    改正前の瑕疵担保責任では、買主がその欠陥について把握してない場合に限り、損害賠償請求と契約解除の権利が認められていました。

    しかし、契約不適合責任では、履行の追完請求や代金の減額請求など、より多くの救済手段が認められるようになりました。
     

    契約不適合責任によって買主に認められている権利

    契約不適合責任において、買主は4つの権利が認められています。
    ここでは、契約不適合責任における飼い主の4つの権利について、それぞれの内容を簡単に解説します。

    1:損害賠償請求権

    契約不適合によって買主が損害を被った場合には、売主に対して損害賠償を請求できます。
    ただし、この請求は売主の過失による契約不適合が原因であることが前提です。

    2:契約解除権

    契約不適合が重大である場合には、買主は契約を解除できます。
    契約解除は、不適合の程度が軽微でない場合に認められます。

    また、商品の受け渡しが行えない場合や、契約不適合が契約の本来の目的を達成できないほど重大である場合には、無催告での契約解除も可能です。

    3:履行の追完請求権

    履行の追完請求権とは、契約不適合がある場合に、買主が売主に対して修補や代替物の引渡しを求める権利です。
    これは、改正民法で新しく認められた権利であり、不適合が買主の過失によるものでない限り認められます。

    4:代金の減額請求

    代金の減額請求権は、契約不適合によって商品の価値が減額した場合に、買主が売主に対して代金の減額を請求できる権利です。
    代金の減額額は、契約不適合によって減額された商品の価値によって決まります。

    まとめ

    契約不適合責任は、売買契約において買主を保護するための重要な制度です。
    瑕疵担保責任との違いを理解し、買主に認められている権利をしっかりと把握することで、不動産購入時のトラブルを未然に防げます。

    今回紹介した内容を参考に、安心して不動産を購入するために、契約不適合責任についての知識を深めていただければ幸いです。

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