相続手続きの期限はいつまで?期限のない手続きもある?
2024/03/172024/03/17
相続は、人生の転機となる出来事の一つです。
しかし、その過程で必要となる手続きの複雑さは、多くの人にとって大きな負担となります。
特に、相続手続きの期限とその方法に関する正確な情報が必要とされる場合、対応は一層緊急性を帯びます。
本記事では、相続手続きの期限とそれぞれの手続きの概要をわかりやすく説明し、適切な対応を促す情報を提供します。
期限内に完了させるべき相続手続き
相続手続きにはさまざまな種類があり、中には厳格な期限が設けられているものがあります。
ここでは、特に注意を要する手続きとして、相続放棄、限定承認、準確定申告、相続税の申告・納付に焦点を当てて解説します。
1:相続放棄
相続放棄は、相続人が被相続人の財産や債務を引き継ぐ権利を放棄する手続きです。
この手続きは、相続の開始を知った翌日から3ヵ月以内に行う必要があります。
特に、負債が資産を上回る場合には、相続放棄によって債務の責任から逃れられます。
2:限定承認
限定承認は、被相続人の財産内でのみ債務を負う形で相続する手続きです。
この選択肢は、財産と負債の全体像が不明確な場合に有効です。
同じく、相続の開始を知った翌日から3ヵ月以内に手続きを完了させる必要があります。
3:準確定申告
準確定申告は、被相続人の代わりに所得税の確定申告を行う手続きです。
相続の開始を知った翌日から4ヵ月以内に税務署に申告する必要があります。
被相続人が確定申告の必要がなければ、この手続きは不要です。
4:相続税の申告・納付
相続税の申告及び納付は、相続の開始を知った翌日から10ヵ月以内に完了させる必要があります。
期限内に手続きを行わないと、延滞税が課せられる等の不利益が生じるため、注意が必要です。
期限が定められていない相続手続き
一方で、法律上明確な期限が設定されていない相続手続きも存在します。
これらの手続きには遺言書の確認や検認、遺産分割協議、相続登記が含まれます。
期限がないために後回しにされがちですが、これらの手続きも適時に行うことが大切です。
1:遺言書の確認や検認
遺言書が存在する場合、その内容に従って相続が進行します。
遺言書の種類によっては、家庭裁判所での検認が必要になることもあります。
早期に遺言書を確認し、必要な手続きを行うことが推奨されます。
2:遺産分割協議
遺言書がない場合、相続人全員で遺産の分割方法を話し合う必要があります。
遺産分割協議書は、将来のトラブルを避けるためにも正確に作成することが重要です。
3:相続登記
不動産の相続に際しては、相続登記を行い名義変更をする必要があります。
2024年からは相続登記の義務化が予定されており、早めの対応が求められます。
まとめ
相続手続きは、期限内に適切に行うことが重要です。
特に、相続放棄や限定承認、準確定申告、相続税の申告・納付には厳格な期限があり、期限を逸すると不利益を被る可能性があります。
また、法律上期限が定められていない手続きも、相続全体の進行に影響を及ぼすため、早期に対応することが望ましいです。
相続は計画的に進めることで、スムーズに手続きを完了させられます。
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