離婚後の連帯責務はどうなる?基本から押さえておきたいポイントまでご紹介!
2024/05/052024/06/21
離婚を考えたり、進行中の夫婦にとって、住宅ローンの連帯債務は頭の痛い問題の1つです。
結婚生活を共に築き上げた家が、離婚を考える際の大きな壁になることも少なくありません。
この記事では、離婚時の住宅ローン連帯債務の扱いについて、押さえておきたいポイントをご紹介します。
目次
まずは確認!住宅ローンでの連帯債務とは
住宅ローンにおける連帯債務は、多くの夫婦にとって共通の関心事です。
連帯債務、連帯保証、ペアローンの違いを理解することは、離婚時の財産分割をスムーズに進めるための第一歩です。
連帯債務の基本
連帯債務とは、住宅ローンにおいて夫婦の一方が主債務者となり、もう一方が連帯債務者となって借入れを行う契約形態です。
この場合、両者は住宅ローンの返済義務を共に負うことになっています。
共働き夫婦が収入を合算して大きな金額のローンを組む際に有利であり、両者が住宅ローン控除を受けることも可能です。
連帯保証とその役割
連帯保証では、一方が主債務者となり、もう一方が連帯保証人として主債務者の支払いを保証します。
連帯保証人は、主債務者が支払いを滞らせた場合に限り、支払いを求められます。
しかし、連帯保証人は住宅ローン控除の対象外となる点が異なります。
ペアローンの特徴
ペアローンは、夫婦がそれぞれ別々のローン契約を結ぶことにより、2本の住宅ローンを借入れる方法です。
ペアローンでは、それぞれが借入れた金額に対する責任を負い、団体信用生命保険にも別々に加入することが可能です。
離婚と連帯債務!押さえておきたいポイント
離婚時に住宅ローンの連帯債務をどう扱うかは、多くの人にとって複雑な問題です。
では、離婚時の連帯債務の扱い方と、注意すべきポイントを3つ見ていきましょう。
1:離婚しても連帯債務を抜けることは困難
離婚しても、連帯債務の契約に基づく返済義務は残ります。
たとえ離婚後に別居しても、連帯債務者であれば住宅ローンの支払い義務が続くため、この点を十分に理解しておく必要があります。
2:住宅ローンの請求は双方に行く
離婚後、一方が住宅ローンの返済を滞らせた場合、金融機関はもう一方の連帯債務者にも請求を行います。
夫婦間での支払いの約束があっても、金融機関にはその約束は通用せず、法的な返済義務があります。
3:住宅ローンは財産分与の対象
住宅ローンは、離婚時の財産分与の対象です。
どちらかが住み続ける場合は、住宅の価値と住宅ローンの残高を考慮して、財産分与を行う必要があります。
必要な場合は、名義変更やローンの借り換えを行い、連帯債務者を解除する手続きが求められます。
まとめ
離婚を考える際、住宅ローンの連帯債務は避けて通れない問題の1つです。
連帯債務・連帯保証・ペアローンの違いを理解し、離婚時の住宅ローンの扱い方を正確に把握することが、互いにとって最善の解決策を見出すための第一歩だといえます。
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